今まで隠していた事。※真面目な話です。
今からここに書く文章は、
本当は書かない方が良いかもしれませんが
個人的に長期的に悩んでる事なので
思い切って書いてみます。
先日、新作絵本の製本見積もりを製本会社に依頼し、
本日、見積もり金額が算出されたメールが来ました。
添付されたデータを開いて金額を見てみると
やっぱり結構な値段します。(ソフトカバーでも)
(製本ってどこの会社でも結構な金額するんですよ。)
製本するにあたり、絶対に妥協できない部分はこだわりましたが、
前回よりもページ数をだいぶ減らして、紙の仕様も抑えて
見積もってもらいました。
それでも、結構な金額が発生してしまいます。
消費税8%だから余計に高いです。
実は、前作の絵本一作目『ラブレター編』200冊(ハードカバー)と
二作目『アルバイト編』100冊(ソフトカバー)は、
毎月貯金していたお金を切り崩して製本化し、
さらに、それぞれ1冊1000円で大赤字で販売していました。
(作家活動を始めた当初は、名前を知ってもらう為に赤字覚悟で絵本の販売価格を抑えて
売りたかったし、赤字の分は後から回収すれば良いと容易く考えていました。)
それから、現在に至り、あと1冊で300冊完売するのですが
30万円は回収できても、まだまだ果てしなく赤字なんですね。
これは全然惜しくないのですが…
しかし、これを新作が出る度に毎回同じことをやっていると
貯金も底をついてしまいます。
(貯金だけではなく節約もしています。会社に持参するお弁当を白飯だけで凌いだりしてます。)
それで、新作の発表を前に絵本の販売価格も
適正な値段をつけなければと考えておりました。
しかし、つくりたい絵本を理想であるハードカバーや正方形等にこだわって
まともな形にすると、1冊あたり9000円~一万円くらいの製本代がかかってしまいます。
でも、こんな一万円も払って絵本を買う人なんて誰もいないし、
かと言って、発注ロット数を多めにして1000冊とかで発注しても
1冊あたりの製本代は抑えられますが、気軽に買える値段ではないし
そんなまとまった資金がない…となります。
資金集めは事前予約前払い制をとったり、今まで絵本を買っていただいた人達に
頭を下げてクラウドファンディングで資金調達する方法もありますが、
そもそも、ハードカバーにこだわらなくても良いんじゃないの?って
思う時もたまにあります。
まずはネットプリントの低価格ソフトカバーで販売を続けて、
有名になって出版社から声が掛かり
商業出版が決まったらハードカバーでデビューするとか。
(相当な努力しないとかなり難しい話ですが)
それで今年に入って絵本が完成したにも関わらず製本化したいけど
どういう方法が一番ベストか悩んでいました。
製本会社で打ち合わせをする1週間前に、僕が京都で個展を開催してお世話になった
雑貨屋さんの店長にも話を聞いてもらいましたが、
「今はソフトカバーで販売して、有名になったら出版社で
ハードカバーにしてもらったらええんちゃうん?」と
いかにも誰にでも出来そうな感じで言ってました。
(例えると「そんなもん近所のスーパーで買ったらええんちゃうん?」みたいな感じで)
人の意見も取り入れつつ、あれから色々と考えた結果…
今回の新作はソフトカバーで大量発注し、事前予約前払いで販売しようかなと思っております。
(※本当はハードカバーにしたい気持ちでいっぱいです。)
ソフトカバーでも大量に発注するので多額の製本代が発生します。
覚悟して本気で売らなければ!
長々と個人的なことを書きましたが
最後に自分の目指すべき大きな夢を書いて終わります。
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「自分、有名になってハードカバーで出版化して白米だけのお弁当生活を卒業したらええんちゃうん!?」です。
今まで絵本をご購入いただいた皆さんの力も必要となってくると思います。
その恩は僕が有名になったら必ず返します。
こんな僕ですが、皆さん今後とも応援をよろしくお願いします。